200円幅の内、実際いくら取るのが妥当なのか。

よく商売で頭と尻尾はくれてやれと言うのがあります。
投資に当てはめると、まさに順張り投資がコレにぴったりと当てはまるのではないでしょうか。
今日は値動きだけで見ると、高値と安値の間が200円もあります。
よく知っている方なら、この値幅を全部取るのは非常に希であると言うことはご理解いただけると思います。
要は相場の動きしだい、と言うことになると思いますが、今日はどうだったのでしょうか。

用いる指標が各人で異なっているので一概には言えませんが、損切りは素早く、厳密にしないといけないのですが、必ずしも指標どうり売買すれば儲かるのかと言うとそう簡単ではないと思います。

寄り付きでシンガポール先物で13255円から13325円まで買われていました。ココだけ見ると、昨日の流れから言っても25日線を抜けているので寄付きから買って出たくなります。結果は、反落、前日線を割り込んで大きく売られています。ここで前日終値損切りできたとして、13250 - 13230 = 20円の損失がでます。

そこで今日は売りなのかと言う話になります。
ここで買った人が前日終値でドテンに出るかどうか。
寄り付きを見送った人は、新規で売りを入れるかどうか。
ここは日中足も指標も固まっていて、反発したりまた割り込んだりしたら、そのたびに右往左往する事になります。
そのたびに損切り、ドテンを繰り返すのか?
ここらへんがノウハウではないかと。

実際は、9時5分にどっと売りが出て、その後に急反発して、どうなるかと思いきや、前日終値を超えずに大反落します。
これにしても、一時的とはいえ相当な反発で、もし最初の反落で安値を売っていて、ロスカットを値幅固定で逆指値していたら、みすみす今日の午前中最大の値動きを見逃す事になったかもしれません。すぐに仕掛け直すことができるか・・・。

13070円の前場安値をつけたあと、戻りますが、日中足25本、一目の基準線を超えずにまた反落して引け、後場寄りでは下放れて 13030円の安値をつけ、日足の5日移動平均(13040円)がサポートとして働いたらしく、しばらくレンジになります。

後から見れば、移動平均線を超えずに反落したら売りと言う原則通りの動きなのですが、この戻りの最初の陽線など、ここでトレンドが変換して急反発になれば、相当な利幅を取れると思うので、買いたくなります。
しかも、買いと思って見逃していて、移動平均線を超えまで見ていたら、さすがに短期トレードではちょっと遅いような気もします。

だからここで一応は仕掛けてみる。で、違ったら損切りなのですが、前引け前にリスクをとるのも・・・と色々考えてしまします。
で、買い持ちしたらしたで、反発すると思っているので、罫線が下げを明確に指示しているのに、損切りできないと言う悲惨な事が起きるかもしれません。

損切りして、10円、20円、30円・・・・と損が積み重なっていくと、「またか・・・・なんとか逆に行って今日の損を取り戻せないだろうか。」などと考えはじめたら、まずいけないとしたものです。地獄行きです。

話は変わって、後場、14:00直前に、それまでのレンジを上抜けるかな?といった感じのときに、どっと売りが入って陰線になっています。トレンドラインや、一目の転換線なども突き抜けています。ここがポイントで、陰線や、指標を見れば売りかと思うのですが、レンジの下値を割らずに反発し、引けにかけて上伸しました。

ここでも、独自の判断が問われます。
下値をブレイクしていないから、どうするのか。
いま建て玉はどうなっているのか。

で、こうゆうミニ騙しみたいなのがあった後に、大きく動いているケースが多いように思います。
仕掛けて損失が出た方が反対売買をしているのだと思います。
仕掛けについていくかどうか。
仕掛けて成功すれば、逆張りで全部取る位大きな利益が出ているはず。
まさかレンジ中に枚数に物を言わせてレンジ下限で集めた玉を上限で一気に利食いして、流れができればラッキーとか考えていないだろうか。
まぁそれにしても、相場に絶対はないから、レンジ相場で損するリスクもあるし、解からないですね。

とりあえず私の考えとしては、無理のない範囲で玉を建てる事が大前提で、レンジでも上限でつられて買わないで、無理矢理にでもトレンドラインを引いて、押し目買いを心がける。そして、しっかりと下値を見極めて、変だと思ったら切るしかないと思います。
この場合は下値は割ってはいないのですが、相当ぞっとすると思います。やはり仕掛けが不利だと躊躇して早く損切りしすぎてしまったり、遅れてしまったりしそうで怖いです。

売りと思った場合、確かにここで、下がってきた平均線に頭を押されて反落すれば、仕掛け所になります。
しかし、実際は反発し、レンジ安値を売っていたら結構な損害になりました。

ここで重要だったのは、数値にこだわってやたらめったら売買してもダメ、値動きを見すぎてもタイミングが遅くなると不利、と言うことでした。

損切りをスムーズに行う為にも、早めの精度の良い仕掛けが非常に重要だと当たり前の結論に達したのでした。

騙しにあったときに果敢に損切りする。で、値動きで利益がでるということは、損失も必ず一緒に出ます。
終わってみて、損益がどうなった、とするしかないのではないでしょうか。

頭と尻尾は食べないつもりが、食べてみて苦かったら吐き出すしかないと。

それにしても、私が今日損切りするポイントが3つ、各20−30円の損害で、70円位マイナス、
で、利益になるポイントが、前場50−100円、後場30−80円くらいで、80−90円。
これだけ散々やって、10-20円。

非常に厳しい。何かでおかしくなった一回の大損で終りになりそうだ。
とりあえず、絶対に損切りは的確に行わなければならない。
利益が出てくるのはそれからかもしれない。
だから、これだけ頑張ってこれっぱっち、どころか微妙な損失になっても、授業料だと思ってやっていくしかない。

株、為替、先物、それぞれ、独自のやり方で儲けている人が、本当にいる。業界の宣伝とかへんな自己啓発関係、成功法則じゃないくて、マジでいるんです。
しかも、大儲けしている有名な人ばかりでなく、コンスタントに稼ぐいでいる人は結構いる。

それだけが唯一の希望だ。