たぶんダメだな

なんか自分ができそうもない難しいことを考えているだけかもしれないが、
なかなか、優位性のありそうな、線型性を持つデータの定義が難しい。
集合や位相などの概念を用いて解析しようと思っているのだが、数学があまり解らないので困難である。
複雑な動きをしている株価を、単純な価格とか時間で当てないといけない。
ここまでの時間帯で、この価格帯にある可能性は何パーセントで、その間に大きく異常な動きをしたら、どうこうだとか、その取引を続けた場合の最大連敗数などを考えていく。
問題は、非常に複雑な動きの株価を非常に低い次元の行動にまで落とし込むことが困難なこと、条件が多すぎて、絞り込めないのである。
結局、アベノミクスだから買いだったとか、トランプショックは買いだった、ぐらいしか言えない。
予測することも当然できるのだが、結局、過去に数回起こったから、次も起こるといった、二度あることは・・・という諺以上の理由がない。
そういったことは、相場というものそのものを理解するしかない。
と、いうことで、なんでもかんでも分析すれば良いというものでもなく、ある特定の状態に限定する。
その、限定するという行為は相場観を持つということと同義なのだが、そこは客観的に決定することが非常にナンセンスに感じられるところにまで落ちてゆく。あるいは、その主体の情報が無い限り解らない。

折りたたみ理論

株価や相場の値動きは、ランダムウォークであるとされる。
が、当然ながら、任意を値をデジタルに取るようなランダムではない。
ある値から少しだけ、上か下に動く。その動きぐあいがランダムなのである。

ランダムというか、ランダムに近似していて、ランダムと考えるとわかりやすい。
以下、単にランダムといえば、この意味とする。

例えば、サイコロに「記憶がない」例として、連続して偶数が3回出ても、次の目が奇数になる確率が上がるわけではない。
上がったら可笑しいという感覚さえある。
だが、統計的に見ると、事象として、4回も連続で偶数が出るのは珍しいということになる。

だが、それを直接利用して取引を優位にすることはできない。
(意見の偏りを優位に利用することはできる)

話がずれたが、株価が連続で3日下げたら、翌日は上がりやすいのろうか?
ランダムだとすると、次の日の確率もイーブンなはずである。

で、実際どうかというと、「わからない」という意味で、結果的に「イーブン」と「意味的に同じ」なのである。
つまり、上げ相場では、3日は「押し目」となって上がる確率が高い。
逆に、下げ相場では、含み損が拡大し、投げが加速して、次の日も下げる確率が高い。
上記はかなり簡単に言っただけで、下げる確率というよりも、「勝っても儲からなかった」という場合も含んだ、
トータルなシミュレーションの結果である。

ということで、ランダムではないのであるが、実際問題として、上げ相場、というものを定義するのが案外難しいのだ。
上げ相場の中にも、「押し目」というのがあって小さな下げ相場が織り込まれている。それが長くなると「保ち合い」「調整」と言われ、上にも下にもいかない状態となる。
そして、さらにその「保ち合い」が下にいくと「天井」となり、下げ相場に移行するが、その天井は完全な下げ相場にならないとわからない。

ということで、収益が結構バラつくのだが、やはりどう考えても、上げ相場は上げ相場であり、バイアスがかかっている。
そして、上げ相場であることは、解る。
リーマンショックが下げ相場、アベノミクスが上げ相場だったことを見て、「ランダム」と言っている人は頭がおかしいのだが、
儲けている人が少数なことを見ても、あれだけハッキリしていても「ランダム」という性質に近いというのは驚かされる。
ハッキリしていない時期も長期に渡ることを考えると、いかに相場で勝つのが難しいか解る。

実験くん

FXのスキャルと株のスキャルの順張り手法に共通点を見つけた。
当たり前といえば当たり前のことなのですが、
株のスキャルでは、動いている銘柄に絞って投資するのが良いようです。
FXでは銘柄(ペア)が少ないので、動く時間帯を絞って投資するのが良さそう。
というか、必須条件だと思います。

逆張りの場合は、少し異なっているようです。
実際は非常に微妙な部分が大事なようです。

添付した図をご覧ください。
こちらは、私が考案した逆張りスキャルピングシステムでのEUR/JPYの実際の取引結果です。
(※一回チキン利食いしたのと、スリッページがあるので、計画と微妙にずれています)
利益を早めに確定するが、負ける時は大きく負けるいわゆる「コツコツドカン」のシステムですが、
クロス円の特徴をつかんで勝率を上げることにより、利益が出るシステムとなっています。

これは単に損益比率をいじくったものではなく、ある理由に基づいています。
また、3pipsの利益は実際にはスプレッドがあるので、実質は3.3pips取れていることになります。
ただし、直近のデータに基づいたものなので、相場環境が変わると使えないシステムになる可能性も十分あります。

一回、16:48にドカンと負けて利益のほとんどが飛んでいますが、ここで順張りをすれば勝てることを示しています。
逆にいうと、ほとんどの時間で順張りはリスクの多い取引になるといえそうです。
そこをいかにスクリーニングするかも腕でしょう。

これをしないで、期待値が正にならない売買を繰り返す人がいます。
なぜなのか?
本を数冊読んで、自分は相場が上手いと勘違いしている人がいかに多いかということではないでしょうか。(←お前だろ・・・)

勉強が足りないとは。

勉強が足りないのを自分で認めることは、甚だ難しいことです。
自分ではとっくに判っていることだからこそ、自分を自分自身で欺いてしまうからです。
特に、こだわりのある分野でそうなってしまうのだから、やっかいで、世の中のうまくいかないことの90%はこれが原因ではないかとすら、思えてくるのです。
相場で結果が出ていなかったり、不安になって続かないということは、実践と勉強が足りていないということです。
それが事実です。
微妙なのは、努力や我慢は十分しているが、ものになるまでに時間がかかるとか、方向性が微妙にずれていたりする可能性があるということ。
そういう意味で結果的に足りないということ。
ではどうすればいいのか?というと、億トレーダーとなんとか知り合いになるとかするしかない。
そんな知り合いがいないのが普通ですが、そしたら、本でもなんでも情報をもとに自分で考えてやっていくしかない。
とにかく、簡単には儲からない。
いま稼げてそこそこ楽しいなら、人生を棒に振るような決断をあえてするべきだろうか?
それでも敢えてやる人はやるんだから、ある意味、酒やタバコのようなものなのかもしれない。

ベイズ確率

ところで、相場は上げるか、下げるか二分の一だ、という事を言いますが、どうもこれには反対でした。
何故なら、プロスペクト理論や、ロス/リターンの取り方でどう考えても勝率は50%にはならないと考えていたからです。
どうやら、前者はベイズ主義で私は頻度主義で考えていたようです。

ケリーの公式

投機家ラリー・ウィリアムズが相場で最初に用いて、前代未聞の成果を上げたのが、ギャンブルにおける最適なベットの量を決定する「ケリーの公式」である。
そのケリーの公式を仲間の数学者のラルフ・ビンスが改良したのが「オプティマルf」という公式である。
ラルフは資金管理の著作で有名になりファンドマネージャーとなるなど成功している。

これに最新の金融ポートフォリオ理論や行動心理学を組み合わせれば勝てるのではないかと、みんな考えるのだが、なかなかそうは行かないようだ。
なんというか、演繹的、合理的な手法の現実的問題への応用の限界を感じる。
うまく表現できないが、「確率」という言葉、概念、方法論の事象に対する説明の限界という感じだ。

簡単にいうと資金管理の方法は、まず、一定の勝率、最大損失を要求していて、これがないと次に進めないのだ。
実際問題として、勝率や最大損失を正確に決められないし、決められても、資産の増減が激しすぎると思う。

そもそも、IQが高く天才集団のいたファンドが破綻していることでも解る通り、なかなか「最適解」を求めるのは難しい。
ラルフの実際の投資の実績にしても、よくわからない。

実績でいえば、経済のことを深く理解して投資するタイプや、自分の裁量で相場状況や投資家心理を読んで投資するタイプの方がパフォーマンスが良いような気さえする。
問題は、これらの「投資法」は言語化、システム化ができないので、客観的な評価が非常に難しいということがある。
例えば、ある年に当たったが、それがまぐれか、実力かが分からないということである。
だが、長年のパフォーマンスを見ると、やはり、なにか経験に裏打ちされたものがありそうである。

話がだいぶそれてしまったが、資金管理の公式に当てはめる投資法は、プラスの期待値を持たなければならない。
もし、持っていなければ、必ず破産する。
そして、つねに機能するシステムはないと言われている。

単に過去データから統計を取るだけでは、状況が変わった時に対応できなくなる可能性がある。
そこで、状況が変わったと認識できるころには、破産しているという難しさがある。
資産の増減を管理して、必要なときに運用を止めるなどしなければならないが、
どんな勝率でも、連敗する確率は一定程度あるわけで、そこが致命的なドローダウンになるのかどうかは、表面的な議論では決して分からないのである。

市場高率仮説

市場が効率的かどうか?(ランダムウォーク
どうすれば儲かるのか?

実際は、「どうトレーダーが市場の効率化に貢献できるか」だ、とうことを発見しました。

「神の見えざる手」とは、意志を超えた意志、知を超えた知、ということです。
つまり、己の利益を合理的に追求(その態度は、あくまでその本人が考える合理性)した結果、何かが起こってくるということで、
これは「業(カルマ)」と同じく、すぐ、人間の解る範囲で因果律が働くわけではないんですね。

悟空が飛び回っていたのは、お釈迦様の手の平だったという話があります。

たとえば、フラクタルという構造があります。
これは異なる世界を行き来する一つの道です。
しかし、この道もフラクタルという名を与えられたとたん、閉じてしまうんですね。

だから、市場は効率的だから全部市場に任せるのがいいとか、
効率的だから儲からない云々を天は笑って聞いているのだと思います。