テクニカル分析の運用面について

全自動ではないにしても、ある程度のシステム売買が基本だと思う。
理由は、カンだけで売買するとハマるので、ある程度損切り機械的に実行しなければならない。
運用面の問題。
株価は全くのランダムではない。
ランダムでない部分の定義が相場の定義。
相場が形成される原因としては、ロスカット及び強制決済が一番大きい。
その次に多いのが、利益確定。
コインを投げても、株価のようなチャートが描ける。
パターン認識自体は過信できない。
ただし、そのパターンになると思っている人が売買するので、
それに近い形になる。
確率的には、無限回コインを投げれば、コインの表が100回連続してでるパターンが必ず存在することになっているが、相場では、100日連続で棒上げになるかと言うと、「そろそろ反転するぞ?」と思う人が多く、また、最終的には実体経済との関連が効いてくる。さらに、「3億円儲ければ、あとの利益を放棄してもよい」と言う心理になるので、テクニカル的に異常とされる数値は長く続かない。ただし、あくまで数値なので、実際の売買で粘っても証拠金は続かない。
天体の運行でもフィボナッチ数列のようなオカルトでも、実践で儲かるかどうかの方が科学的合理性よりも重要。
一定の範囲で動いていて、反転しそうな時に玉を建てて、利益が乗ったら決済する。自分の予想と違ったら損切りする。以上の方法がスムーズにいくような作戦を取るだけ。
トレンドがない状態で売買しても、儲からない。

それでトレンドが無い状態をいかにクリアするか、あるいは、ある程度の損切りを甘受してドテン商いをして、いかに損を減らす手立てを考えるか。
基本的に、オプションを使えば相場が動くか動かないかを予測して儲けが出せる。と言うことは、動くか動かないかなど誰も解らないから相場が成り立っていると言うことにもなる。実際には、オプションの買いは利食いのタイミングが難しいと思うし、売りも余裕資金と緻密な計算がないとやはり難しい。
逆に言えば、相場の方向性、相場のボラティリティがある程度把握できたといても、実際にオプションで売買して儲かるかどうかは有利にはなるが、厳密に言えば別と言うことになる。
すると、推論として、相場のボラティリティーはある程度予測可能でないか、と言う帰結が得られると思う。
そして、ボラティリティーと言う概念自体は切り出してあるので、株式などの予測不可能な売買に利用できると考えられる。
現在良く知られた局面としては、
1)株価が大きく動いた後は、しばらく余波がある。
理由:ロスカット利食い、新規参入が増えるから。
(しかし、一般的なインプラのグラフを見ても解る通り、「踏んだら仕舞」なので、なので地味ではあるが、確率は高い。)
2)保合離れ
理由:保合に慣れた相場参加者のロスカットが遅れて値を飛ばすから。
(初心者が捕まった状態。また、長期に渡るトレンドの決壊。ようするに心理面の問題か。ロスカットを適切に行っている人をハメるのは用意ではない。)玄人同士が作る相場は避ける。他の相場を牽引できる指数的な意味合いがあるが、素人が少ない状態はやはり難しいのではないだろうか。

トレンドラインをブレークした場合に走るかどうかなんて、難しくて、わかんない。儲からない相場はやらないと言うのがいいのかな。