私流一目均衡表の見方

一目均衡表の威力がマジマジと発揮された相場だ。
まず10月27日の場中の値動きで、転換線が折れて僅かに割れる。
翌日28日に下寄りして基準線を少し割る。
今日29日に雲の下限で踏みとどまっている。
それぞれの線を割ったと言っても、極僅かなので、買いポジションを持った人が損切りできたかどうか。
一目均衡表移動平均線のように使うのは間違っていると言う人がいるが、そういう人は一目山人の原著をかじって難しいことを言って満足するタイプなのではないだろうか。
実践的には、やっぱり主要なテクニカルポイントを割っている時点で、翌日に大きく売られる可能性は頭に入れておかなければならないだろう。
トレンドの発生にポジションを合わせて行くのが基本だとすると、その基準をどこに求めるのか。余程の天才でもなければ、適当な相場感だけで売買すれば、必ずどこかでハマると思う。
それで、半ば機械的損切りをしていれば、いっぺんに大損して終わると言うことはないのだが、レバレッジによるが、価格1%の損切りでも、先物ラージ1枚100円幅で10万円の損になる。証拠金が100万円だとすると、実に10%もの損害になる。
これを保合相場で繰り返すと、下手をすると4連敗で証拠金が危なくなってくる。それで、利食いできた時にどのくらい取れているか・・・。私の感覚では、バカ正直すぎる売買だと大きなトレンドがでないと意外と儲からなくてびっくりする。勝率が低くて苦労してやっとトレンドに乗れたと思ったら、確かに損切りよりも利益幅は大きいが、「え、もう終わり!」と言うこともしょっちゅう。
初心者としてはテクニカルに従って売買できなければ、何も始まらないのは確かだが、儲けることもまた難しい。
また、下限スパンまで売られたのなら、均衡は崩れた事は確かだが、10月2日〜8日のように、出動しても遅かった、と言う事もありうる。結果としては週足の転換線で反発した形。
それでは現在、どう判断するだが、昔の私なら、10000円を切ったという値頃感から逆張りで買いに行ったかもしれない。
今は、とりあえず、買いポジションを持ったら、下に走るかもしれないと言う懸念を持つ。と、言うか、もっと前で始末しておくべきだろう。反発を警戒しながら新規売りも可能だが、やはりタイミングは早い方がよかろうと思う。
全体的に、雲の上に出た時には大きく買われるのに、雲の下ではそれほど売り叩かれていない。週足、月足が買いになっているからだろうと思う。しかし、雲の下までの押しはある。その対立。
保合から崩れたので、保合では転換線は水平になり、安値があれば下に傾いていく。傾きが上にはなりにくいので、保合になって、線を頻繁にまたぐ格好になったら、先ほどの損切り地獄になる懸念もあるので、日足では転換線と基準線の関係を見た方がいいかもしれない。ただ、それだと移動平均線ゴールデンクロスとデットクロスのように売買が遅れる懸念もある・・・。雲の下限から跳ね返れば、大きく安値をつないだトレンドラインにサポートされた、と見て拾っておく?しかし、ラインのブレイクで仕掛けるよりも、割ってないから仕掛けると言うのは、少し難しい。しかし、はっきりしたシグナルまで待つと往々にして遅れる事になる。
どうみるかだなー。下がり鼻なので無理して買うこともないかなー。
ザラバを見ながらきめ細かくやっていくのか、証拠金に余裕をもってある程度見て行くのか、どちらも良い方法だと思うが、どうも私の立場もはっきりしないのでブレが出るのだと思う。