逆張りの難しさ

逆張りや小掬い商いと言うのは、実は非常に難しいものであることが解った。
特に日足で波動が変わる瞬間など、感覚が狂って大損する。
例えば、下ヒゲで買いと言うのは信頼できるシグナルだと思われているが、昨日のポンド円は2日以上に渡って売られて、分足チャートで11段下げぐらいになっていた。
レバレッジを掛けた取引では塩漬け、ナンピンでは持つまい。
損切りや、トレーリングストップを活用しても、相場の方向が間違っていれば甚大な被害がでそうだ。
新井邦宏さんの本で、あそこまで逆張りを止めるように言ってくれている本は和書ではあまりないので、貴重だと言える。
昔は、ローソク足チャートパターン集ぐらいしかなかったので、十分相場が下がった所の下ヒゲで買い、などと単純にやっていた。それで利益が出ていた時もあって、いまでも反射的に買ってしまう事がある。
しかし、日経平均先物やFXでトレンドが大きい時に、また、トレンドフォローで売買を管理している時に目先にとらわれた仕掛けをすると、あっと言う間に相場に飲み込まれてしまう。
逆張りが難しい事が、もっと言うと、「どのように難しいか」が解っていなかった。それで、本を読んでも「そんなもんかな」と思っていた。実際に、逆張りを自らに禁止して売買を重ねて来たが、本当には気がつかない事もある。
そして、昨日は、下げ相場である。やはり、買い相場とは異なり、売りが急激であった。これも本だけの知識では本当には解らなかった。また、FXのペアの違いが、株の銘柄のように扱えるのが、解った。株程ではないが、連動したり、しなかったり、その程度も異なったりする。
逆張りを実行して本当に勝ち続けて儲けている投資家は、すごい。
順張りを極めた後など、相場のことが十分わかっていないと、逆張りで勝つのはできないだろう。逆張りができると閑散日や売り相場でも勝率が上がると言われるが、そんなに簡単ではないと思う。
兎に角、上級テクニックである事が解った。
自分が下手なだけかもしれないが・・・