はてして妥当な金額か

世の中には有料なセミナーがありますが、果たして妥当な額なのかが解りません。
もちろん、なるべく怪しい所は避けて探しているのだが、有料セミナーを受けて、そこで教えてくれた方法で稼いでいる、と言うような人にあった事がない。
セミナー主催者のレビューには、役に立った等の記載がありますが、それで長期間継続して効果が出ているかが解らない。
セミナーの内容は、ごく当たり前の事らしい。
もっとも、いくら本やDVDを読んだ所で、知識は溜まるが、実際にはなかなか難しい。知識だけで稼げるのであれば、金融機関所属のアナリスト達は即トレードができそうなものだが、そうではない。
テクニカルアナリスト協会員であろうが、ファイナンシャルプランナーであろうが、トレードの能力とは全く関係ない。
そういう部分を埋めてくれるものが、有料セミナーだと期待したい所だが、金額が張るので考えてしまう。本当にそれで稼げるのなら、安い物なのだが、私もあまり手持ちがないので、あまり色々な所に出ていると投資するお金もなくなってしまいそうだ。
よく聞く話が、教材などを売っている立場の人間はお金を稼いでいるという事だ。
また、ある人に有効なトレードでも、他の人がやるとうまく行かない事も多いらしい。
大陰線が出たら買い、のような逆張りのトレードなどは、ちょっと真似できそうにない。「板を見たんです」「悪材料は出ていなかった」等々、色々と条件を語ることはできると思うのだが、そこらへんのノウハウについては、語るのが難しいと言うことで、表に出る事は少ない。そう言う事をセミナーなどでは教えてくれるのだろうか?
あとは、「心理」みたいな話。心理が大事なのは良く解っている。同じようなセットアップでも、エントリーするかしないかは、精神状態によってかなり影響を受ける。エントリーだけでなく、利食いや撤退にも関連する。
しかし、インタラクティブなセッションだって時間は限られるし、費用のかかるセミナーと言う形式を取る意味はあるのか?
そんな事を言ったら講演会も同じであるが。
セミナーは金取りだから、自分で身に着けるしかない、なんて他人事だと思って無理な事を言われるとしたら、本とDVDをあと100冊買って、デモトレードと小額の取引をあと1000回繰り返せばいいのだろうか?
それでやっている事はなんだ。他人の金をかすめ取っているだけじゃないか。
この考え方が癌なのは解っているのだが、時々頭をよぎってきて、否定できないのだ。人間には死があるようなものだ。