為替の予想

素人の全く約に立たない予想だが、自分のために記録しておくこととする。

図はマネックス証券のFXのドル円月足チャートである。
テクニカル分析に非常に使いやすく、Java さえ動けば Mac でも軽く動作するので、大変気に入っている。

さて、現在、アベノミクスと米国経済の復調の兆しが窺われる、ということでドルが買われている。
政財界の要人の非公式を含めた発言では、95−100円が妥当ではないか、と言われている。
で、オプションバリアーとかいうのが、94.5円に張られており、一応その辺りを目指しているようだ。

その後、どうなるかだが、まず騰がると仮定して、
75円台から買われた相場がどこまで騰がるかであるが、直近の一番目立つ高値2007年6月の125円がまず目標とされる。
そこで、フィボナッチ比率を適用してみると、現在38.2%ラインである。
まぁ、ローソク足の強さからいって、まずはここら辺りは順調に伸びて、堅いところであった。

次に、奇しくも100円が50%になっている。注目されるのは言わずもがな、といったところか。

さらに、105円が61.8%ラインに見合い、これは歴史的長期的なドル円の下降トレンドの月足戻り高値を結んだレジスタンスラインと時期的にクロスし、さきの歴史的な底をつけた部分に見合っている。


そこからさらに上は、125円、135円、145円とどんどん戻り高値を切っていけるかどうかは、単なる不況対策や自立反発だけでは達しえず、日本、米国の政治経済要因がなくてはならない。
戻り高値といっても、実質は新高値である。

製造業は、もうアメリカには戻らないので、景気回復と言っても上限があると思う。は
中国の人件費が高くなって魅力がなくなる一方、東南アジア、アフリカなど、次々と安い労働力を求めていくからだ。
一方、BRICS諸国は、今後は消費市場としてますます重要になってくると思われるが、
技術的にも発展しており、製造業としては強力なライバルになりうる。
もちろん、ソフトウェアやサービス業、シェールガスなど、アメリカはまだまだ強い。


で、私はアメリカの株を買っている訳ではなく、為替を考えているわけで、当然日本との比較になるわけであるが、
日本は少しでも円安になれば、さんざん戦前並み(?)のデフレ不況で鍛え上げられているので、
たちまち過去最高益を叩き出す。
最近は、海外へ製造以外の拠点も移っているので、現地での売り上げを円に戻すかどうかは解らないが。

ソフトウェアや、資源も相変わらず弱い。自然発電も輸出できない。
海底資源が実用化されれば大きいが、まだ当分先の見込みだ。

また、今後は、意味の無い為替介入ではなく、量的緩和を行っていくろ思われるので、
今までのように、日本経済が悪いにもかかわらず、バカみたいに円高にはなりにくいのではないか。

世界経済が成長するにつれ、貧困層中流入りして、消費市場になり日本製品が売れるようにはなっていくと思うが、
基本的に、日本企業は良くなるにしろ、悪くなるにしろ、アメリカほどのアップダウンはなさそうだ。

人口減なども問題視されているが、育児や結婚制度、移民政策の見直しなど、対策はなされるが、急激な変化は起きないだろう。

ということで、基本ドル買いで、なにか米国がおかしくなってきたら、持ち合いとか、になると思う。
大きく前提条件が壊れることはないと思っている。

短期的に押しが入った場合、どこまでかは、予想しづらい。
都度考えていくしかないだろう。