ラリー・ウィリアムズ氏の講演

マネックス証券で、ラリーウィリアムズ氏のオンライン講演があった。
しばらくはネット上で見られるようだ。

三者的な情報はないが、とても正直で良い人だと思う。

画期的なのが、相場の動きがいわゆる(完全な)ランダムウォークではないと証明しただけでなく、
自ら、投資大会などで優勝し、実践で様々な取引を続けられている所がこの業界の普通の有名人と違う。

また、彼の娘や弟子を教育し、実績をあげられている。
彼は「私の投資法は、魔術やら偶然などではなく、あなた方が習得できるものなのだ」と強調していたこと。

ブッダが行きていた頃の「来れ見よ」というキャッチフレーズのようだ。

また、彼の公式サイトのタイトルが「私は本当に取引している」I Really Trade なのだ。

これは、自分が取引をしたらド下手な日本のインチキ評論家みたいのが、アメリカでも蔓延っているということでしょうね。
ま、分析にたけた人や、「関係者なので取引できない」などと理由を付ける人の中にも、マシな人はいると思いますが、
長くなりそうなので、やめます。

で、実際彼のサイトは英語だし、彼の手法も、どうなんだろう、深く勉強した訳でもないので、断定的なことはいえないのですが、
なかなか興味深いかったのは事実です。

一つ紹介すると、価格以外の物、例えば、金なら、金の実需筋の買い入れをプロットする。
そうすると、金の実需筋が買ってくるときと売ってくるときに、価格が影響を受けているのが解る。
当たり前のことなのだが、そのダイバージェンス、サイクル、パターンなどは、
単なる価格をいろいろいじくって(それがどんなに高度な数式を使っていようとも)出したものよりも、
ずっと意味があるように思える。

あくまで、そう思えるという話。
また、実需筋が買ってきて、それが、いつ投機的な部分で盛り上がってくるのか、そういった部分を読み違えると
失敗する。

だが、それは、おなじみの、業績が良い企業の株価があがらない、悪材料なのに買われるといった現象と似ている。

株価をあげる要因、つまりファンダメンタルズなのである。