いつ売買すべきか?

相場には色々なやり方があると言う。

確かに、時間軸で見てもデイトレードから長期投資まであるし、
投資対象も、商品(原油など)、金、株式、債券、外為、はたまた株式指数やオプションもある。
また、短たる売り買いだけでなく、二つの価格差を利用した裁定取引という手法もある。

実際、テレビなどのメディアに出るのは、派手に儲けているデイトレーダーが多かったので、
儲けているのはそういった人しかしらないという状態だ。
本や変な情報商材を売っている人間は沢山いるのだが.....。

ひところ、テクニカル万能論に近いものが、はやっていたとおもう。
このブログのタイトルにもテクニカル分析と入っている。
いや、自分だけの誤解かもしれない。以下は全くの推論である。

だが、業界でテクニカルを解説すると儲かるような雰囲気があっただろう。
これはアメリカなどの外国でも似たようなものだったのではないか?
それとも、未熟な投資家が辿る道筋なのだろうか。

おそらくテクニカルを知らない投資家も、本を書く上で無理やりテクニカルを掲載している本もある。
また、IT革命によって、色々なテクニカル指標が簡単に利用できるようになり、氾濫した。
シュミレーション売買や、自動売買も同様。

その後、テクニカルだけでは儲からないと気づき、「心理」と言い出した。
これがまた難物で、実は、市場心理の研究は大昔から行われている。

で、結局、ポーカーなどに「必勝法」がない限り、似たようなことになると思う。
心理学や数学などを研究したところで、表面的な理解しかできなければ、
現在の人間の成果ぐらいでは、実際の相場は難しいと思う。
いくら才能のある子供でも、本当に歳を取った老人の心は解らないのと同じだ。

ただ、私も何かを確実に解っているわけではない。
ただ、テクニカルでは、衆人に損切りや順張りの方法を知らしめた功があったと思う。

損切りしろ、利食いしろ、などといわれても、何を基準にしてよいか解らなかった。
それが昔は1割の損になったら投げろだとか、色々だったようだが、
己の都合通りに動かないから、テクニカルに決めろ、となり、
さらに、テクニカルで切れば目標になるから、ずらせ、など言われた。

結局のところ、
1.自分がいま現状がどうなっていているのか理解でき、
2.次の展開がどうなるか予測でき、
3.そうならない場合に損切りできる。

と思っている。
しかも、これを満たすようなときはそうない。
あやふやな時に売買しても、ギャンブルと同じで、損益も経験にならないのではないか。
また、どれだけ経験を積んでも、難しいもので有り続けるものだと思う。
だから、何かの情報を得て、それで悟りを開いて、あとは安心ということは、ない。

また、為替はグローバルな巨大市場で、取引所のように、信用情報や気配値などのデータが取れない。
すると、よりチャートや経済指標などを手がかりになりやすい。
仕手などのグループも、大型株では動けないのと同じようだ。
そういった場合、デイトレードだとであやを取るということはあるようだ。
ただ、デイトレードにも色々とやり方があり、儲かっていない人が多数なのは同じ。

あと、負け組みが90%、勝ち組は10%しかいない、
だから、負け組みの常識の逆をするしかない、と思っている人がいるが、
これも実際は難しい。

単なる逆の行動ではなく、判断、行動の迅速さの優劣で決まるのであって、
やっていること自体はそれほど変わらないと思う。

で、楽に儲かりそうだから、投資や相場に入ってくるのが多いと思うが、
これほど苦労するなら、自分が得意な他のビジネスをやった方がいいと思う。

なぜ、同じようにやって勝ち負けがある?
やはり、売買の判断が、真逆になるときも多い。なぜか、勝組はそれがわかる。
また、素人が苦手なそんぎりができる。
つぎのチャンスを待つ自信。