なぜテクニカル分析を行うのか。なぜ損切りが必要なのか。

まず、現代の日本において、投資を行うとすると、それは合理的な行動であることが求められる。
そしてその主たる目的があまりにも曖昧であれば、それは行動のブレとなって現れ、結果的に望ましい効果を上げる事はできない。

なぜ、貯金をはたいてまで、投資をしたいのですか?

もしくは、
なぜ、毎月の自由になるお金を、投資に継ぎこむのですか?

相場には、価格変動があり、必ず儲かるとは限りません。
また、どのくらい儲かるかも、解かりません。
あなたが投資に向かないのかもしれません。
人に頼んでも、相場にお金を出す限り、常にリスクを考えておく必要があります。

結果的には、儲けようと損しようと、全て本人が責任を負わなければなりません。
だから、人が何を言おうと結局は、最終的にはご自分で判断し、決断していかなければならないのです。

しかし、知識や経験などに自信がない時に、参考になる事を私はお伝えできると考えています。あくまで一般的なケースを想定しています。

まず確認していただきたいのが、
・現在の生活は大丈夫ですか?
・老後の資金はありますか?

次に、
・どのくらい儲けたいのか。
・どのくらいの損なら許容できるのか。

極端な例:
「会社を辞めてしまって、現在収入はない。退職金は出なかった。厚生年金は部分的には納めているが、未納期間も多く、年金だけではとても生活できない。」
と言う人がいるとします。
そこで、
「いま貯金が100万円あるのでデイトレードで生計を立てられないだろうか。」

と考えるのは、勝手です。元証券ディーラーで実績があって、100万円あれば、デイトレードなどで平均一日一万円程稼ぐのは不可能な話ではないと思います。

しかし、私は無謀だと思います。
だいたいの人が、増やすのはおろか、生活費も出せずに資金を大きく減らしてゲーム終了です。
そうしたら、また就職するのですか?

年金が頼れないとしたら、夫婦で月に生活費がいくらになるのでしょうか。
65歳ぐらいから100歳まで生きるとして、いくら掛かりますか?

数億とかのお金があっても、無茶な投資をしているとアッと言う間に0になってしまいます。

基本に立ち返って、まずチェックしていただきたいのが、
・まず現在の生活を考える。
・老後の生活費が十分預金口座にあるか確認する。
・なくしても困らない金額はどのくらいか。

そして、目的を考えます。
・老後の生活資金を作りたい。
・とにかくお金を増やしたい。
・相場の勉強をしてみたい。
・相場を楽しみでしてみたい。
・・・などなど。

孫の入学祝いの為に取っておいたお金を増やそうと投資したがリーマン・ショックで大きく減ってしまった。と言う新聞記事がありました。
また、心血を注いで事業を大きくして稼いだお金を株につぎ込んで、大きく含み損になってしまい、さらに信用取引をしていたので強制的に決済されて、何十年の努力が水泡に帰してしまった・・・。など枚挙にいとまがないそうです。

孫の入学祝いも、事業で儲けたお金も余裕資金といえば、そうかもしれませんが、投資などせずに普通に使っていればどんなにか良かったか、と思いませんか?

サブプライム問題がどの時点で相場に影響し、また、どのくらいの期間、どのくらいの影響がでるか予測できるでしょうか? 優良企業で長期投資に向いている(とされた)トヨタが急に赤字に転落すると、どの時点で予想できたでしょうか?

プロが運用している投資信託を買っても、今回の下げ相場で大きく価値が下がってしまいました。

そこで、大きく損しないように細心の注意を払って投資する技術が必要になるのです。それにはやり方がいくつかあって、その人の経済状況や、どんな商品が向いているのか、どのくらい相場に時間を割けるかによって大きく変わってきます。

真っ青になって投資していても面白くなので、色々と楽しめそうな事もこのブログでお話できれば良いな、と思っています。